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チェコ下院選で野党連合が勝利、5党連立で政権交代を目指す

(チェコ)

プラハ発

2021年10月12日

チェコ下院選挙(定数200)が10月8~9日に実施された。接戦の末、市民民主党(ODS)、キリスト教民主連合=チェコスロバキア人民党(KDU=CSL)、TOP 09の中道右派野党3党の連合「SPOLU(「共に」の意)」が71議席を獲得し、躍進した(添付資料表参照)。一方、アンドレイ・バビシュ首相率いる中道右派与党ANO 2011は72議席と、改選前の78議席から後退した。このほか、海賊党および市町村長・無所属候補者連合(STAN)から成る中道右派野党連合が37議席、およびナショナリズム政党である自由と直接民主主義の党(SPD)が20議席を獲得した。現在、下院に議席を有する左派政党、与党のチェコ社会民主党(CSSD)と野党のボヘミア=モラビア共産党(KSCM)は得票率がいずれも議席獲得に必要な5%を下回り、議席を失った。

投票率は65.43%で、前回(2017年)の60.84%を上回り、2002年以降に実施された下院総選挙の投票率としては最高を記録した。

SPOLUおよび海賊党・STANの2つの野党政党連合は、選挙前から連携の可能性を打ち出していた。両連合は9日、合わせて過半数の108議席を獲得したことから、5党連立組閣についての覚書に署名外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。覚書には、他政党との組閣交渉には応じない旨も明記されている。

一方、バビシュ首相は10月10日、自身のツイッターで、ANO 2011が単独政党としては2位に圧倒的大差をつけた第1党との立場から、SPOLU、特にODSと組閣交渉を開始したいと述べた。ただし、野党政党連合の覚書署名の事実に鑑み、自党が野党に退く可能性を認める発言もしている。

なお、チェコの憲法では、大統領が首相を任命し、組閣を委任することを定めている。ミロシュ・ゼマン大統領は選挙前の6月27日時点で、連合ではなく、単独政党で第1党となった党の代表を首相に任命するとの意思を明らかにしていた外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。しかし選挙の結果、および野党連合の覚書署名により、ANO 2011が下院で過半数を獲得する見通しが立たないことから、ゼマン大統領がどのような判断を下すか注目される。ただし、大統領は10月10日に入院外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますしており、健康状態の不安が報じられていることから、大統領の決定が下される時期に関しては、予断を許さない状況となっている。

今回の選挙結果を受けて、国内産業界は、早急な政権誕生を望むとの声明を発表している。10月11日付のチェコ通信によると、産業連盟のヤロスラフ・ハナーク会長は、選挙の勝者が迅速に組閣を実現し、グリーン政策、デジタル化、経済改革など現在最大の課題となっている各項目に関して企業を支援しつつ、長期的な経済成長に向けた取り組みに着手してほしいと述べた。

(中川圭子)

(チェコ)

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