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州間移動が解禁に、出国手続きも緩和

(マレーシア)

クアラルンプール発

2021年10月12日

イスマイル・サブリ首相は10月10日、記者会見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(マレー語)で10月11日から、ワクチン接種完了者による州間移動および全州における観光活動が許可されると発表した。他州への移動が認められるのは、2021年1月の活動制限令以来、約9カ月ぶりとなる(2021年1月13日記事参照)。これまで必要だった国家警察への移動申請は不要となり、州境での検問も基本的には行わない。また、ワクチンを接種できない年齢の子供の移動も可能となる。

今回の判断は、ワクチン接種率が成人人口の9割に到達したことを受けてのものだ。保健省によると、記者会見後に更新された、10月10日時点の全国の成人人口に占めるワクチン接種完了者の割合はちょうど90.0%だった(添付資料図参照)。9割を超えたのは4つの州・地域にとどまるが、国全体として9割になったことから州間移動の解禁に踏み切った。

ただし、強化された活動制限令(EMCO)対象地域(注)には、今回の緩和措置は適用されない。州境での検問は行わないが、警察が抜き打ちでワクチン接種状況を確認する可能性も示唆している。施設への入場に際しては従来どおり、新型コロナウイルス対策アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」で感染のリスク・ステータスとワクチン接種状況の確認が求められる。

今回の発表では、国境を越える移動(出国)も緩和するとした。ワクチン接種を完了したマレーシア国民は10月11日以降、出入国申請システムである「マイトラベルパス」における許可取得を経由せずに、国外へ出ることができる。観光目的での出国も可能となる。他方、マレーシアへ入国する際には、依然として観光での入国は不可とされ、駐在員など条件付きの入国のみ許可する。これらの入国において、引き続き出国前のPCR検査と14日間の隔離が必要となる。

今回の会見の質疑応答で、州間移動の解除により感染者が増えた場合の対応を聞かれた首相は、州境閉鎖までは行わず対象地域のみを活動制限令の対象とすることで感染拡大を封じ込める考えを示した。例えば、ランカウイ島のホテルで感染が急拡大しても、島全体ではなくホテルのみを閉鎖することとなる。また、1988年感染症予防および管理法(法律第342号)に基づく標準作業手順書(SOP)は引き続き有効で、これを順守することにより、広範囲な閉鎖を伴わない感染拡大防止を実現できるとも強調した。

(注)EMCOの対象地域は保健省のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる(マレー語のみ)。

(吾郷伊都子)

(マレーシア)

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