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南ア航空が約1年半ぶりに国内・国際便を再開

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2021年10月04日

南アフリカ共和国国営の南アフリカ航空は9月23日、約1年半ぶりにヨハネスブルグとケープタウンを結ぶ路線の運航を再開し、27日にはアフリカ5都市(アクラ、キンシャサ、ハラレ、ルサカ、マプト)へのフライトを順次再開した。同社は、2020年3月27日から実施されたナショナル・ロックダウンにより国内線・国際線の全ての便を停止しており、帰国に伴うチャーター便の運航にとどまっていた。最初の国内定期便は、9月23日早朝にヨハネスブルグにあるタンボ国際空港からケープタウン国際空港に向けて出発した。なお、南ア政府は2020年6月にビジネスを目的とした国内便を許可していたが(2020年6月3日記事参照)、南ア航空は運航を再開していなかった。

かつてはロンドンやフランクフルトなどの欧州向けのフライトで収益を上げていた南ア航空だが、航空機の老朽化に伴う運用コストを踏まえ、国内および近隣諸国への航路に限定した。今回の国内線就航に当たって、同社は従業員を約80%解雇し、所有する航空機を46機から6機に削減した。南ア航空のジョン・ラモラ理事長は「今後は貨物便にも力をいれていく」とも述べており、経済効果が期待される。

多くの日系企業は南アに拠点をおき、アフリカ地域を管轄している。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきた南アでは、1年余りぶりにアフリカ域内の出張を再開する企業も増えてきているため、進出日系企業の利用も徐々に増えていくとみられる。

同社は、1934年2月に南アフリカ政府がユニオン・エアウェイズを買収し、政府が株式を100%保有する国有企業として事業を開始した。アフリカ初の4つ星航空会社の認定を受けるなどグローバル企業に成長したが、数十年間に及ぶ経営不振により2019年12月には会社更生法下に置かれ、事実上倒産した。経営再建の取り組みを開始した矢先、新型コロナウイルスの感染が拡大し、より一層厳しい状況にあった。南ア政府は民営化を目指し、2021年6月には国内投資家のコンソーシアムに資本の51%を売却することで合意しており(2021年6月17日記事参照)、現在、デューディリジェンスは問題なく終了し、株式購入にかかる契約は2021年中に完了予定と報道されている。(「Business day」9月22日)

(堀内千浪)

(南アフリカ共和国)

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