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新型コロナ新規感染者と死者が急増、ワクチン接種義務化や行動制限拡大

(ロシア)

モスクワ発

2021年10月19日

ロシアで新型コロナウイルスの感染者と死者が急増している。1日当たりの新規感染者は10月14日に過去最多を記録して3万人を突破、18日には3万4,325人まで増加した。

連邦構成体別にみると、最大の感染地域のモスクワ市は第3波ピーク時(2021年6月下旬、約9,000人)よりは少ないものの、徐々に増え続けて1日当たり約7,000人。モスクワ市に次ぐ感染地域のサンクトペテルブルク市、モスクワ州、ニジェゴロド州でも感染が加速している。新型コロナ対応病床には逼迫感が出ている。保健省のオレグ・グリドネフ次官は対応病床は9割近くが埋まりつつあると指摘している。

感染拡大を受けて、地方政府は対策強化に乗り出している。第1は、対応病床の確保だ。モスクワ市では既に展示会場などを臨時医療施設としているが、今後さらに施設を拡充する(「モスクワ24」)。このほか、サンクトペテルブルク市、タタルスタン共和国などでも臨時医療施設の整備が進められている。

第2にワクチン接種の強化。各地域で接種義務化の動きが加速しており(2021年10月15日記事参照)、10月11~15日にモスクワ州、サンクトペテルブルク市、ノボシビルスク州、タタルスタン共和国、沿海地方など20の地域が対人サービスを行う業種の従業員に対するワクチン接種の義務化と強化を決定した。18日時点でワクチン接種義務化措置を導入済みの地域は全連邦構成体の約9割に達する。

第3に、行動制限の強化。電子ワクチン接種証明(QRコード)による市民の行動制限を導入する連邦構成体が増えている。10月11日にはサマラ州、タタルスタン共和国など7地域が導入することを発表した。QRコードがない場合は飲食店や劇場、その他の娯楽施設などへの入場ができない。「密」が発生しやすい空間にワクチン未接種者が入り込んで感染を拡大させるリスクを抑えるためだ。

他方で、ロシアのワクチン接種完了者は全人口の3割強と少ないことから、QRコードの導入は関連業界の業績悪化に直結することが懸念される。業界からは規制緩和の要望が出されるが、行政当局は感染抑止を優先に強い態度で臨む姿勢を見せている(「コメルサント」紙10月13日)。

(梅津哲也)

(ロシア)

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