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州議会選を控えインド人民党がグジャラート州首相を交代

(インド)

アーメダバード発

2021年09月16日

インド西部グジャラート(GJ)州のビジェイ・ルパニ州首相〔インド人民党(BJP)所属〕は9月11日夜、突然の辞任を表明した。理由は明確にされていない。ルパニ州首相は2016年8月に第16代州首相に就任し、丸5年間務めた。直近の2カ月間でBJPが州首相を務めるウッタラカンド州とカルナータカ州でも、任期満了前に州首相が相次いで辞任しており、今回で3人目となる。

BJPはルパニ州首相の後任として、ブペンドラ・パテル氏(59歳)を選出した。同氏は2017年の州議会選挙で国民会議派の候補者を大差で破って当選、アーメダバード市当局やアーメダバード都市開発局の常任委員長などを歴任してきた。一方、州議会などでの閣僚経験はないため、サプライズ人事と受け止められており、その手腕は未知数だ(9月13日付「インディアン・エクスプレス」紙)。

GJ州では2022年12月に州議会選挙が予定されており、このタイミングでの州首相交代の背景についてさまざまな憶測があるが、その多くは「BJPが同州選挙で敗北する前に、手を打つことを最善策とした」との見方をしている。2019年12月のジャルカンド州議会選挙で州首相の不人気が理由でBJPが大敗したことが同党のトラウマとなっているという。

新任のパテル州首相に解決が期待される課題は、ルパニ前州首相が抱えてきたものでもある。その主なものには、(1)次期州議会選挙でBJPの脅威となっている庶民党(AAP)対策とBJP人気の復活、(2)新型コロナウイルス感染拡大第2波対策での州政府の失策に対して州民が抱いてきた不信感の払拭(ふっしょく)、(3)州政府の官僚機構の統制、(4)同州最大のカーストコミュニティーで、州の政治への影響力が大きいとされる「パティダール」との関係再構築などが挙げられている(9月13日付「News NCR」)。

予定される州議会選挙までわずか1年余りの中、パテル州首相が短期間で独自の新たなイメージを打ち出し、州民の支持を得て選挙で勝利できるか、党執行部の期待に応えられるかが注視される。

(古川毅彦)

(インド)

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