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新型コロナワクチン、高齢者などに3回目の接種開始へ

(シンガポール)

シンガポール発

2021年09月07日

新型コロナウイルスのシンガポール政府タスクフォースは9月3日、60歳以上の高齢者と免疫機能が弱くなった人を対象に、ワクチンの3回目の接種(ブースター接種)を9月中にも開始すると発表した。3回目の接種は、60歳以上の高齢者と介護施設入居者で、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの2回目の接種を終えて6~9カ月経ている人が対象となる。また、放射線治療を受けているがん患者など免疫機能が著しく弱い人も3回目の接種対象者となる。

同国では、2回のワクチン接種を完了した人は4日時点で人口の81%に達する。しかし、国内の感染者数は5日までの1週間で1,233人と、その前週の634人を上回り、感染者が増加している。ただし、5日までの28日間で2回のワクチン接種を終えて感染した2,069人のうち、酸素吸入が必要な重症者は0.9%にとどまっている。

タスクフォースの共同委員長を務めるローレンス・ウォン財務相は3日の会見で、現時点では既存の感染対策を強化も緩和もしない現状維持の方針を明らかにした。ウォン財務相は、感染対策を強化するのは「最後の手段」となると強調した。タスクフォースは8月10日から新型コロナウイルスとの共存に向けて4段階での緩和を進めており、ワクチン接種者が8割に達する9月上旬に第2段階に移行する方針を示していた(2021年8月10日記事参照)。

全世帯に検査キット配布、20カ所に検査センター設置

ウォン財務相は、同国が「ワクチン接種率では世界で最も高い国の1つとなった今、検査が生活の一部となる検査大国となるべきだ」と述べた。タスクフォースは8月28日から9月27日まで、自宅で検査ができるよう全世帯に抗原テストキット(6回分)を配布している。また、自己負担で迅速簡易テストが受けられる検査所を20カ所に設置しているが、10月1日から一般に開放する計画だ。政労使のパートナーは8月23日、雇用主に対して、従業員や新規採用者について、ワクチンを接種していない場合に定期的な検査を実施するよう勧告している(2021年8月25日記事参照)。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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