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2021年上半期のASEAN主要6カ国の貿易総額は26.5%増

(ASEAN、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム)

バンコク発

2021年08月19日

ASEAN主要6カ国(タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム)の2021年上半期(1~6月)の貿易統計が出そろった(注)。ジェトロが集計したところ、6カ国の上半期の輸出総額は前年同期比26.0%増の7,904億3,800万ドル、輸入総額は27.0%増の7,405億7,300万ドルとなった。貿易総額は26.5%増の1兆5,310億1,100万ドルと拡大し、貿易収支は13.5%増の498億6,500万ドルと改善した(添付資料、表1、2参照)。

ASEAN主要6カ国の輸出の推移をみると、2020年4~5月にいったん落ち込んだが、その後回復に転じて2021年3月には1,400億ドルを突破し、4~6月は1,300億~1,400億ドルで堅調となっている。同様に、輸入の推移をみると、2021年3月から1,200億~1,300億ドル付近で、前年よりも高い水準を堅持している(添付資料、図1、2参照)。

各国別にみると、2021年上半期の輸出が特に堅調なのはマレーシアとインドネシアで、前年同期比で30%台の拡大となっている。マレーシアの輸出をリンギ建てで品目別にみると、電気・電子(主に集積回路など)の輸出は28.4%増となった。同品目は、寄与度でみると同国輸出を10.5ポイント押し上げている。また、ゴム手袋は3.1倍に拡大した(寄与度:5.5ポイント)。パーム油(38.1%増)や石油製品(24.8%増)も拡大している。

インドネシアの輸出拡大については、資源・エネルギー価格が戻ってきた恩恵があるとみられる。同国中央統計局の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、インドネシアの2021年上半期の輸出では、石油・ガスが48.0%増となった。また、鉱業・同製品も41.2%増加している。HS分類別にみると、鉄鋼(HS72)は92.7%増、鉱石・スラグ(HS26)は2.6倍になっている。

2021年上半期の輸入については、特にベトナムで拡大しており、前年同期比36.3%増となっている。この結果、同国の貿易収支は輸入超過となり、赤字に転換した。同国の主要輸入品目をみると、電話機・同部品(51.2%増)のほか、プラスチック原料(54.0%増)、鉄鋼(43.9%増)、金属類(58.6%増)、化学原料(60.2%増)などが大幅に拡大しており、原材料・部品価格の高騰が影響しているとみられる。(2021年7月26日記事参照

ただし、東南アジアでは2021年6月以降、新型コロナウイルスの感染が増大しており、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムといった主要国で防疫措置やクラスター発生に伴う操業制限、部材供給元の稼働停止によるサプライチェーン寸断などが起こっている。2021年下半期も貿易拡大傾向が続くか注視が必要だ。

(注)各出所は以下のとおり。タイ:商務省、マレーシア:統計局、インドネシア:中央統計庁、シンガポール:統計局、フィリピン:統計庁、ベトナム:税関総局。

(北見創)

(ASEAN、タイ、マレーシア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム)

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