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ザンビア大統領選、野党のヒチレマ氏が現職ルング氏破る

(ザンビア、南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2021年08月30日

ザンビアで8月12日に大統領選挙が実施された。選挙管理委員会は16日の発表で、野党党首の国家開発統一党(UPND)のハカインデ・ヒチレマ氏を当選者として次期大統領と宣言した。有権者702万3,499人のうち495万9,332人が投票(投票率70.61%)し、ヒチレマ氏は100万票近くの差をつけて現職大統領の愛国戦線(PF)のエドガー・ルング氏を破った。大統領選には16人の候補者が立候補した(2021年8月12日記事参照)。開票結果によると、ヒチレマ氏が285万2,348票を獲得し、ルング氏の187万780票、3位のハリー・カラバ氏の2万5,231票を大きく引き離した。ヒチレマ氏は前回は10万票差の僅差で敗れたが(2016年8月24日記事参照)、今回、第7代大統領という悲願を達成したことになる。新大統領への期待感から、ザンビアのユーロ債は14カ月ぶりに買いが広がり、同国通貨は1ドル19.315クワチャと、2015年11月以来の急騰となった。

ルング氏は当初、選挙が公平でないと主張したが、その後の演説で敗北を認め、平和的な政権交代を約束した。なお、アフリカ連合(AU)のザンビア選挙監視団は今回の選挙に関して「選挙前に暴力事件が一部発生したことや、新型コロナウイルスに関連する課題が報告されたものの、全般的には選挙当日の運営は平和的かつ透明性、専門性の高い方法で行われた」と報告した。

投票者の60%近い支持を得て政権運営を担うヒチレマ氏にとって、同国の実質的なデフォルト状態をどのように改善していくかが課題で、IMFとの今後の交渉がカギとなる。また、ザンビアは銅産出国だ。ルング氏が大統領在任中に行った経済改革が外資鉱山会社の反発を招いており、ヒチレマ政権は国内の鉱山会社との関係修復も求められる。

ヒチレマ氏は9月10日に行われる第13回国民議会の開会式で最初の大統領演説を予定している。財政再建に向けた新政権の今後の動向が注目される。

(堀内千浪、トラスト・ムブトゥンガイ)

(ザンビア、南アフリカ共和国)

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