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イスラエル、19年ぶりにアフリカ連合にオブザーバー参加

(イスラエル、アフリカ)

テルアビブ発

2021年07月27日

7月22日付「タイムズ・オブ・イスラエル」紙は、イスラエルがオブザーバー資格でアフリカ連合(AU、注)への参加を発表したと報じた。イスラエルはAUの前身であるアフリカ統一機構(OAU)時代にもオブザーバー参加していたが、同国の「ハーレツ」紙(7月22日)によると、2002年のAUへの発展改組の段階で、当時リビアの指導者だったカダフィ大佐の反対などからオブザーバー資格を失っていた。

また、AU内には依然としてパレスチナ問題をめぐってイスラエルに批判的な論調もある。5月のパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの武力対立の際には(2021年5月17日記事参照5月21日記事参照)、ムーサ・ファキAU委員長(チャド元首相)がイスラエルによるガザ地区空爆を強く非難していた。

イスラエルでは、過去複数回にわたってAUへの復帰を模索してきた。ベンヤミン・ネタニヤフ前首相は任期後半にアフリカ諸国との関係改善を重要課題とし、2016年7月にウガンダ、ケニア、ルワンダ、エチオピアを歴訪した。また同年12月には、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)とイスラエル国際開発庁(MASHAV)が共催する農業会議をエルサレムで開催し、西アフリカ7カ国の関係閣僚を招くなどの外交努力を続けてきた。

イスラエルは2016年にギニア、2019年にチャドと相次いで国交を回復。2020年にはスーダン、モロッコと国交を正常化し、AUメンバー国との個別の関係改善にも努めてきた(2020年10月26日記事参照2020年12月15日記事参照)。

現地紙によると、今回はイスラエル外務省のアリザ・ビン・ノウン・アフリカ局長がAU本部のあるエチオピア・アディスアベバを訪問。AU加盟国のうち30カ国の大使と会談して、事前調整を行ってきたとされる。新型コロナウイルス感染対策のほか、農業、セキュリティーなどイスラエルの技術が強みを有する分野に課題を抱えるアフリカ諸国にとっては、イスラエルのAUへのオブザーバー復帰による協力関係の促進が期待される。

(注)アフリカ55カ国・地域が加盟する機構で、アフリカの一層高度な政治的・経済的統合の実現と紛争の予防・解決に向けた取り組み強化のため、2002年7月に「アフリカ統一機構」(OAU、1963年5月設立)から発展改組されて発足した(外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(吉田暢)

(イスラエル、アフリカ)

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