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北米3カ国の貿易担当相が会談、労働やエネルギーの問題も議題に

(メキシコ、米国、カナダ)

メキシコ発

2021年07月09日

米国のキャサリン・タイ通商代表部(USTR)代表とカナダのメアリー・エング中小企業・輸出振興・国際貿易相は7月7~8日にメキシコを訪問し、メキシコのタティアナ・クルティエール経済相ら関係閣僚と会合を持った。7月7日には3カ国の貿易担当相で、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)発効1年を記念した会合を開催した。会合後の共同記者会見の場で、クルティエール経済相は、北米がUSMCAの下で一体となって生産を行い、地域としての競争力を強化する重要性を強調した。また、USMCAの原産地規則は北米地域における投資を促進し、域内のサプライチェーンを強化することにつながるとした。

3カ国の貿易担当相はそれぞれ2国間会合を持ち、農業、労働、環境などの分野における協力などを話し合った。その中では、メキシコにおける団結権および団体交渉権を強化する内容の労働法改正(2019年5月7日記事参照)の着実な施行を促す米国政府の立場や、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)現政権下でエネルギー分野と鉱業分野の投資環境が悪化していることに対するカナダ政府の懸念が表明されたようだ。

エング中小企業・輸出振興・国際貿易相はメキシコのナーレ・エネルギー相とも会談

米国とメキシコとの間では、メキシコ産の複数の農産物に対する米国のセーフガード調査や米国産の遺伝子組み換え作物に対するメキシコの輸入規制など、農業分野の問題も存在する。詳細は発表されていないが、タイUSTR代表はメキシコのビクトル・ビジャロボス農業地方開発相と7月7日に会合を持ち、これらの問題についての意見交換を行ったようだ。カナダとメキシコの間では、AMLO政権下で進められている国営企業を優先するエネルギー政策についてのカナダ政府の懸念を伝えるため、エング中小企業・輸出振興・国際貿易相とメキシコのロシオ・ナーレ・エネルギー相との会談が7月8日に実施された。エング氏は、カナダ企業がメキシコのエネルギー分野で合計130億ドルの投資を行っている実績を強調し、メキシコの消費者に豊富な電力を供給しているとともに、多くの雇用を生み出しているとした。エング氏はまた、メキシコ政府が進めているエネルギー分野のルール変更は労働者、メキシコ国民、そして企業活動に深刻な害を与えるとして、カナダ政府の懸念を表明した(カナダ政府プレスリリース7月8日付外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(中畑貴雄)

(メキシコ、米国、カナダ)

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