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6月の失業率は4.9%、2010年12月以来の最低水準

(オーストラリア)

シドニー発

2021年07月16日

オーストラリア統計局(ABS)は7月15日、6月の雇用統計を発表し、失業者数(季節調整値)が前月から2万2,000人減少したことを明らかにした。失業率は0.2ポイント低下して4.9%となり、2010年12月以来の最低水準を記録した。

就業者数は2万9,100人増加し、前月比0.2%増の1,315万4,200人だった。パートタイム労働者は2万2,500人減少したものの、フルタイム労働者が5万1,600人増加した。一方、月間総労働時間は1.8%減少の17億8,100万時間となった。労働参加率は横ばいの66.2%だったが、不完全雇用率は0.5ポイント上昇の7.9%、労働力の未活用率は0.3ポイント上昇の12.8%と悪化した。

失業率を州別にみると、ニューサウスウェールズ州は前月から横ばいの5.1%だったが、タスマニア州(1.2ポイント改善の4.5%)、南オーストラリア州(0.5ポイント改善の5.3%)、ビクトリア州(0.3ポイント改善の4.4%)、クイーンズランド州(0.3ポイント改善の5.1%)では改善がみられた。一方、首都特別地域(1.3ポイント悪化の4.9%)、西オーストラリア州(0.5ポイント悪化の5.1%)、北部準州(0.3ポイント悪化の4.8%)では悪化した。

ABSは「5月末にビクトリア州で新型コロナウイルス感染が再拡大し、2週間の外出制限措置が課されたことによって、雇用は維持されたものの、労働時間が大きく削減されたことが顕著に表れた」と説明した。

ABSはまた、「失業率の低下は、最近の求人件数の増加傾向や、労働者の確保が困難だとする雇用主の声とも一致している」と分析した。ABSが7月1日に発表した5月の求人件数(季節調整値)は、前回調査時の2月から23.4%増加して36万2,500件に達した。また、ABSが6月に実施した企業景況感調査によると、回答企業の19%が人手不足の状態にあり、27%の企業が「適切な人材を見つけることが難しい」と回答したという。

なお、今回の雇用統計は5月30日から6月12日を調査対象期間としており、ニューサウスウェールズ州都シドニーとその周辺地域で6月26日から続いている外出制限(2021年6月29日記事参照)の影響は、7月の雇用統計に表れると見込まれている。

(住裕美)

(オーストラリア)

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