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ヘルスケア、デジタル、グリーン分野を中心に日ロ協業を議論

(ロシア、日本)

サンクトペテルブルク発

2021年06月14日

ロシアの主要な経済イベントであるサンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)が6月2~5日に開催された。日本とロシアの政府・ビジネス関係者が参加する「日ロビジネス対話」(注)が5日に行われ、両国の政府代表はヘルスケアやデジタル・イノベーション、グリーン・脱炭素分野における協力に期待を示した。

写真 サンクトペテルブルク会場の様子(ジェトロ撮影)

サンクトペテルブルク会場の様子(ジェトロ撮影)

対話の冒頭で、日ロ双方の政府代表である梶山弘志経済産業相とマクシム・レシェトニコフ経済発展相がビデオメッセージでスピーチした。梶山氏は、ヘルスケア、デジタル、エネルギー分野で日ロ協業が進んでいると指摘。特に日ロ合弁企業が開発した新型コロナウイルス検査キット(2020年5月21日記事参照)は各国で活用されており、日ロ連携のモデルケースだと述べた。ジェトロが3月に開催したロシアのスタートアップを紹介するピッチ・イベント(2021年3月25日記事参照)にも言及、デジタル分野での連携に引き続き注力する意向を示した。このほか、再生可能エネルギーや省エネ、原子力分野に加え、水素や脱炭素技術分野の事業創出に向けてロシア側と協力を強化すると述べた。

レシェトニコフ氏は、ロシアのイノベーション促進機関「スコルコボ」における産業ロボット大手ファナックのエンジニアリングセンター開設に触れ、多数の日本関連事業が前年以降、ロシア国内で立ち上がったと指摘。「新型コロナ禍」においても、両国間のビジネスが前進している、と評価した。加えて、今後、連携を期待する分野として水素燃料の生産や気候変動対策、電子商取引(EC)などを挙げた。

ロシア鉄道のセルゲイ・パブロフ第1副社長は、丸紅とともにハバロフスクで日本式の健康診断や予防医療を提供する医療センターの建設を進めていると述べた。さらに自社の国内ネットワークを活用し、日本の予防医療のロシア全土への普及に意欲を示した。

ジェトロの佐々木伸彦理事長は、ロシアのスタートアップ事例集による情報発信や日本最大級のIT・エレクトロニクス見本市「CEATEC」へのロシア企業の招聘(しょうへい)といったデジタル分野の活動を紹介した。スタートアップ分野でのさらなる日ロ連携に向けて、ロシアのスタートアップが自社の強みを整理して日本企業により分かりやすく訴求する必要があると指摘した。

(注)主催はロシアNIS貿易会(ROTOBO)、経営者などを中心に7,000人以上の会員を抱えるロシアの経済団体「実業ロシア」、日ロ間ビジネスを支援するロシアの団体「露日ビジネスカウンシル」。今回はサンクトペテルブルクのフォーラム会場と東京の特設会場をオンラインでつなぎ開催した。

(一瀬友太)

(ロシア、日本)

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