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2020年の新車販売台数、生産台数ともに前年比約3割減

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2021年04月23日

南アフリカ共和国の自動車製造者協会(NAAMSA)の発表によると、2020年の新車販売台数は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気低迷や販売活動の制限の影響などにより、前年比29.1%減の38万206台と大きく落ち込み、3年連続の減少となった(添付資料表1参照)。NAAMSAは、景気の回復が見込まれる2021年の販売台数を15.2%増の43万8,000台と予測しているが、「新型コロナ禍」以前の50万~60万台の水準には届かない見込みだ。

メーカー別の乗用車販売台数をみると、フォルクスワーゲン(VW)グループが前年比28.4 %減の5万9,626台にとどまるも、前年に続き首位を維持した。トヨタが4万970台(35.7%減)、現代が2万4,915台(17.7%減)、ルノーが1万6,668台(38.6%減)と続き、上位4社の順位は前年と同じだった。他方で、前年8位のスズキは小型車スウィフトの販売好調を受け、7.3%増の1万5,946台で5位に躍り出た。前年比で売り上げを伸ばした上位のメーカーはスズキのみだ。

他の日系企業では、日産が8,716台(前年比56.2%減)、マツダが8,120台(33.5%減)、ホンダが3,209台(42.3%減)と前年よりもさらに苦戦を強いられた。商用車(中・大型を含む)を合わせた2020年のマーケットシェアでは、トヨタが前年比で0.5ポイント低い23.7%となるも、41年連続で首位の座を守った。

また、2020年の生産台数は、世界的な消費の低迷や、国内の生産活動が新型コロナウイルス対策の一環で一時期制限されていた影響により(2020年5月1日記事参照)、前年比29.2%減の44万7,218台となり、過去最多を記録した前年(63万1,921台)から大幅減となった(添付資料表2参照)。NAAMSAは、2021年の生産台数を17.1%増の52万3,700台と予測するが、販売台数と同様に、新型コロナ禍以前の水準を下回るものとみられる。

南アでは、新しい自動車産業政策となる「ポスト自動車生産開発プログラム(ポストAPDPもしくはAPDP2)」が2021年7月から施行される予定で(2020年12月14日記事参照)、政府は同プログラムのガイドラインのドラフトを公表したが、NAAMSAなど産業界との対話・調整が続いており、まだ確定には至っていない。なお、NAAMSAのノーマン・ランプレシュト理事は、南アの新車販売・生産台数が新型コロナ禍以前の50万~60万台の水準に回復するには数年を要する、との見解を示している。また、新自動車産業政策が掲げる「2035年までに国内生産台数を140万台まで拡大」する計画も、見直しが行われる可能性もある、としている。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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