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トランプ米大統領、テキサス州で石油・ガス事業の支援を表明

(米国)

ヒューストン発

2020年08月07日

ドナルド・トランプ米国大統領は7月29日、選挙資金イベントのために訪問したテキサス州で、同州ミッドランドにある石油生産会社、ダブル・イーグル・エナジー(本社:テキサス州フォートワース)の油井掘削現場を見学し、演説を行った。ミッドランドはシェール層やタイト・サンド層から産出される原油・ガスで有名なパーミアン盆地の中心的な都市で、かつてジョージ・H・W・ブッシュ元大統領が1953年に石油掘削・生産会社ザパタ・ペトロリアムを創業した地でもある。

トランプ大統領は演説で、「米国は今、エネルギー超大国であるが、ここに至る道のりは簡単ではなかった。われわれは敵対国のエネルギーには頼らないし、あなた方の仕事とローンスター州(テキサス州、注1)を守る」と述べた。また、「急進的な民主党はテキサスの石油(産業)だけでなく、米国経済を破壊しようとしている。そのようなワシントンの政治家に対して『テキサスを壊してはならない(Don’t mess with Texas、注2)』と皆で言おう」と、石油・ガス産業を保護する姿勢を強調した。

また演説後トランプ大統領は、以下の4つのエネルギー関連プロジェクトに関して、許可書への署名を行った。

  1. ニュースター・エナジー(NuStar Energy L.P.)によるメキシコへの原油輸出のためのニューブルゴス・パイプラインの建設
  2. ニュースター・エナジー所有のブルゴス・パイプラインについて、従来はナフサ輸送に限定されていた使用条件を、原油を含む全ての炭化水素および石油製品に拡大
  3. トランスカナダ・キーストーン・パイプライン(TransCanada Keystone Pipeline, L.P)によるカナダ産原油輸送のためのキーストーンパイプラインの輸送量拡大(現地報道によると、59万バレル/日を76万バレル/日に拡大する)
  4. カンザスシティ・サザン鉄道(The Kansas City Southern Railway Company)によるメキシコへの原油輸送のための鉄道橋梁建設(テキサス州ラレドとメキシコのヌエボラレド間)

テキサス州は11月の大統領選挙で接戦が予想される州の中でも、最大の選挙人数(38人)を擁する重要州となっており、今回のテキサス州訪問は、民主党の環境政策に反対するエネルギー産業関係者へのアピールとみられる。なお、今次トランプ大統領の訪問イベントへの参加費は、昼食会への参加が1人当たり2,800ドル、グループまたはカップルで大統領と写真撮影するのに5万ドル、ラウンドテーブルへの参加は1人当たり10万ドルという高額なものだったが、これらイベントから大統領が獲得した選挙資金の総額は700万ドルに上った。

(注1)テキサス州旗にあしらわれた1つ星に由来した呼称。

(注2)「Don’t mess with Texas」という言葉は、テキサス州交通局が、州内の道路をごみで汚さないよう呼び掛けるため、かつて道路沿いに多く設置された看板に書かれた標語であり、今ではテキサス土産のステッカーやTシャツなどにプリントされる定番の標語となっている。

(中川直人)

(米国)

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