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ヒッケンルーパー前コロラド州知事、米大統領選から撤退し連邦上院選への立候補を表明

(米国)

ニューヨーク発

2019年08月27日

2020年の米国大統領選挙に向けて、民主党候補として立候補していたジョン・ヒッケンルーパー前コロラド州知事は8月22日、大統領選から撤退する一方で、コロラド州から連邦上院議員選挙に立候補すると表明した。上院選挙は大統領選と同じ2020年11月3日に開催され、全100議席のうち34議席が改選となる。現在、上院では少数党の民主党にとって、同氏の立候補が追い風になることが期待される。

民主党で相次ぐ候補者の撤退

2020年の大統領選挙に向けて、民主党からは20人以上が立候補しており、混戦を極めているが、支持率が伸び悩む候補者が撤退を表明し始めている。これまでに、ヒッケンルーパー氏のほか、エリック・スワルウェル連邦下院議員(カリフォルニア州)、ジェイ・インズレー・ワシントン州知事が撤退を表明した。今後は、2019年内に4回、テレビ討論会を行い、2020年2月のアイオワ州での予備選挙を皮切りに、有権者による候補者選びが本格化する。現時点では、ジョー・バイデン前副大統領、バーニー・サンダース上院議員(バーモント州)、エリザベス・ウォレン上院議員(マサチューセッツ州)が、主要な世論調査で2桁を超える支持率を得ている(2019年8月15日記事参照)。

上院の多数党を狙う民主党には追い風か

上院選挙では、全100議席のうち34議席が改選対象となる。党別の内訳をみると、共和党の改選議席が22で、民主党が12だ。現在の勢力図は、100議席のうち、共和党が53、民主党が47。民主党は選挙で改選対象の12議席を守り、共和党から4議席を奪えば過半数を取ることができる(表参照)。従って、一般的には、上院選挙は民主党に有利とされている。

表 米国上院の議席数

「ウォールストリート・ジャーナル」紙のチーフコメンテーターであるジェラルド・サイブ氏は「民主党が下院の多数党を維持し、上院でも多数党を奪取できれば、ワシントンでの(政治の)動きを大きく変えることになる」と指摘する。その上で、コロラド州は、メーン州、アリゾナ州と並んで、現職上院議員が共和党で、かつ接戦が予想される州だと指摘している。

ヒッケンルーパー氏は自身のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで「現在、わが州は99%の投票をドナルド・トランプと同じ政策に投じ、ミッチ・マコーネル(注)による妨害と党派的な政治ゲームに寄り添い、われわれの進歩を無意味にする人物に代表されている」と、現職のコーリー・ガードナー上院議員(共和党)を批判している。ヒッケンルーパー氏の判断には、チャック・シューマー上院少数党院内総務(民主党、ニューヨーク州)からの後押しもあったとされており、今後、民主党による上院多数党の奪取に貢献するかが注目される。

(注)ケンタッキー州選出の連邦上院議員。上院院内総務として法案審議に関する強力な権限を持つが、たばこ業界との癒着が報じられ、2019年4~7月に調査会社モーニングコンサルトが実施した全米連邦上院議員ランキングでは、支持率の低い(支持率36%、不支持率50%)上院議員の1人だ。

(磯部真一)

(米国)

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